5月25日(米国時間)、Threatpostに掲載された記事「Google Aims to Kill Passwords with Project Abacus |Threatpost|The first stop for security news」が、Googleが2016年末までにAndroid搭載のデバイスに対してパスワードに代わる認証機能を投入する予定だと伝えた。Project Abacusという取り組みの下で開発されている技術を投入し、パスワードによる認証や二段階認証を使わなくても同様の認証機能を実現することを目指すという。
これは、先日行われたGoogle I/O 2016で明らかにされた話だ。記事によれば、Project Abacusではユーザーのキー・ストロークの速度、会話のパターン、使用している位置情報、歩行のリズム、顔の特徴、スワイプの方法などをモニタリングしてユーザーを特定するための「Trust Score」と呼ばれるものを作成し、本人の特定に利用するとしている。
パスワードを使わない認証方式はiPhoneやWindows Phone、そのほかのスマートフォンでもすでに利用されている。指紋などを使った生体認証が使われることが多く、Microsoftは生体認証をスマートフォンのみならず、Windowsやそのほかのサービスでも利用できる取り組みを進めるなど、現在ホットなトピックになっている。