Apache Software Foundationは5月23日(米国時間)、「The Apache Software Foundation Announces Apache® TinkerPop™ as a Top-Level Project : The Apache Software Foundation Blog」において、ビッグデータのグラフ計算に使われるフレームワークを開発するプロジェクト「Apache TinkerPop」がインキュベータを卒業しトップレベルプロジェクトになったと発表した。
「Apache TinkerPop」は開発者に対してグラフを計算するためのツールを提供するフレームワーク。さまざまなアプリケーションにおいて、そして高いスケーラビリティが要求される分野において開発者に対してグラフアプリケーションを構築するための機能を提供する。プロジェクトは2009年に活動が始まっており、ここ数年要望が高まっているグラフアプリケーションに対して必要な機能を提供してきた。
「Apache TinkerPop」は単一のPCで小規模なグラフデータを処理するといった使い方から、クラスタ環境でビッグデータを処理する用途にも利用できる。また、リアルタイム処理としてもバッチ処理としても活用できる作りになっている。すでにAmazon、DataStax、IBMなどの企業で活用されており、トップレベルプロジェクトになったことでさらに活用シーンが広がると見られる。