島津製作所は5月23日、固体高分子形燃料電池(PEFC)内の酸素濃度をリアルタイムで計測できる「FC-3Dモニタ FCM-3D-Oxy」の販売を同日より開始すると発表した。

「FC-3Dモニタ FCM-3D-Oxy」は、直径50μmの微細なプローブをPEFC内部に直接挿入する技術により、PEFC内ガス拡散層(GDL)内の任意の位置・深さごとの濃度をモニタすることが可能。プローブは本体に5セット搭載し、最大で5カ所まで同時に測定することができる。また、新ソフトウェアにより、高速なデータ処理によって5カ所同時測定でもリアルタイムで酸素濃度とプローブの先端位置を記録することが可能。さらに、制御部と本体部を一体化しており、暗室も用意する必要は無い。

価格(税別)はソフトウェア込みで3000万円。なお、同製品は5月25日から開催される「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2016 横浜」に出展される予定だ。