今年4月の世界の月平均気温は観測記録が残る1880年以降で最高値だった、と米海洋大気局(NOAA)が20日までに発表した。

図 「2016年4月の世界各地の気温、海面温度」と1981~2010年の平均気温、海面温度との差。赤色系は平均より高く、青色系は低いことを示す。赤、青の濃度は温度差の高低(セ氏)を示し、気温、海面温度とも過去平均より上昇している地域が多いことが分かる(NOAA提供)

NOAAによると、4月の世界の月平均気温は過去137年間で最高値となる14.8度だった。月平均気温が過去最高となるのは12カ月連続。「14.8度」は4月に限らない月平均気温としても観測史上4番目の高温という。

また海面温度も4月の数字としては観測史上最高値で、NOAAは世界のこうした高温傾向について最近の地球温暖化に加え、エルニーニョ現象が影響しているとみている。

NOAAは2015年の世界の平均気温は14.8度で、20世紀の平均気温(13.9度)より0.9度高かったと1月に発表。日本の気象庁も昨年12月に、15年の11月までの世界の平均気温は平年を0.4度上回って統計を取り始めた1891年以降の最高値になる、と発表している。

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