ソフトバンクロボティクスは、同社が開発・販売を手がける感情認識ロボット「Pepper(ペッパー)」をGoogle のAndroidに対応させ、2016年7月より開発者向けモデルを先行販売すると発表した。それに先立ち、Androidプラットフォーム上でロボアプリを開発するためのソフトウエア開発キット(SDK)「Pepper SDK for Android Studio」のベータ版をWebサイト上で提供を開始した。Androidに対応したPepperの本体価格は19万8,000円。SDKは無料。
「Pepper(ペッパー)」は、周囲の状況を把握しながら自律的に判断して行動し、人の表情と声のトーンを分析して人の感情を推定できる人型ロボット。人と会話したり、家族の写真を撮影したり、スマートフォンと連携して家族にメッセージを送ったりできる。
今回、PepperがAndroidに対応することで、Android向けアプリ開発者は既に持っているスキルを活用して、Pepper向けのロボアプリを開発することが可能になる。なお、従来のSDK「Choregraphe(コレグラフ)」も引き続き提供され、「Choregraphe」で開発したロボアプリは、Androidに対応したPepperでも利用可能とのことだ。
なお、Androidに対応したPepperの開発者向けモデルの先行販売は、2016年7月に開始予定。本体価格は19万8,000円。料金プランは「Pepper基本プラン」が1万1,800円×36カ月(分割支払)、「Pepper保険パック」が9,800円×36カ月(分割支払)、総額(3年)は97万5,600円となる。
また、「Pepper SDK for Android Studio」は本日より「Pepper Developer Portal」のWebサイトよりLinux版とWindows版(ともにベータ版)のダウンロードが可能となっている。価格は無料(「Pepper SDK for Android Studio」は、現在販売されているPepperでは利用不可)。
ちなみに、従来より公開されている簡単なドラッグ&ドロップ操作とアルゴリズム理論を使ってPepperの動きを作ることのできるSDK「Choregraphe(コレグラフ)」(Linux版、Mac版、Windows版)も同Webサイトよりダウンロードできる。
なお、本製品については、追って大塚実氏による記者会見のレポートを掲載する。