セゾン情報システムズは5月17日、多種多様なアプリケーション間のデータ変換の課題を解決する超高速データ変換アクセラレーターの最新版「DataMagic Version3.0」の提供を5月26日に開始すると発表した。
「DataMagic」は、データ加工やデータ変換プロセスに特化し、プログラムを開発することなくデータの抽出から加工、変換、データベース連携までを含めた一連のプロセスを自動化・高速化できるデータ加工・データ変換ツール。既存フォーマットの一括変換や必要なデータのみを抽出してのデータベース格納など、業務で発生するデータ変換作業が行える。実行エンジンはC言語で作られたネイテイブモジュールとなり、Java上で動く多くのETLツールに比べて、同じ処理でも高速で動作するという。
今回のメジャーバージョンアップでは、これまでのシングルコアによる動作からマルチスレッド化に対応、処理の一部を並列化することで、より高速にデータ加工やデータ変換を実行できるようになった。これにより、従来製品の5倍、一般的なETLツールと比べて最大30倍の処理能力を発揮するという。
新機能として、これまで手作業で行っていた変換設定情報の文書化について、Excel書式の仕様書に出力する機能が追加され、仕様書作成に掛かる時間の短縮を実現している。また、Excelシートのセル単位とレコード(列)単位の混在指定とステップ実行に対応し、SHIFT-JIS/IBM 漢字/UTF-8/UTF-16間でコード変換を行う場合、JIS 第一、第二水準に定義されている文字以外も変換するかを選択できるようになった。
価格(税別)は、デスクトップ版が6万円から、サーバ版が30万円からとなっている。