レッドハットは5月17日、OpenStackディストリビューションの最新版「Red Hat OpenStack Platform(OSP) 8」と、クラウド基盤ソフトウェア製品群「Red Hat Cloud Suite」の提供開始を発表した。
OSP 8はOpenStackコミュニティの「Liberty」リリースをベースとしている。ディレクターのコンポーネントが、中核的なOpenStackサービスとディレクターツールの両方に対して、必要なシステム全体のアップデートを自動的に行えるようになった。
またCloudFormsは、ライフサイクル管理、使用状況モニタリング/レポート、マルチノードオーケストレーション、ガバナンス/ポリシーベースのアクセス制御を含めて、OpenStack上で動作するLinuxとWindowsのワークロードに対する管理が可能。
Red Hat Ceph StorageがRed Hat OpenStack Platformに含まれることになり、初期状態で64テラバイトのオブジェクトおよびブロックストレージを提供する。
一方、Red Hat Cloud Suiteは、OSP、コンテナアプリケーションプラットフォーム「OpenShift Enterprise」、Red Hat CloudFormsによる共通の管理フレームワークを組み合わせたもの。プライベートクラウド向けの新しいクラウドベースのサービスおよびアプリケーション開発の迅速化、仮想化およびパフォーマンスの向上を通した既存のワークロードの最適化を可能にする。
アプリケーション配布チームが最新のクラウドベースのコンテナ化マイクロサービスソリューションを使用して開発、テスト、デプロイメントに集中するとともに、制御と可視性を維持できる、最新のクラウド環境が実現する。
Red Hat Satelliteの管理ツールにより、デプロイメント、コンフィギュレーション、パッチ、サブスクリプション管理のローリングアップデートが行えるほか、Red Hat Insightsは、OSP、Red Hat CloudForms、Red Hat Satelliteにわたり、インフラストラクチャの分析情報を予防的に収集し、運用に影響を与える前に顧客が技術的リスクを管理できるようにする。
また、OpenShift Enterprise by Red Hatを通して、ユーザーの使い慣れた、オープンソースのコンテナアプリケーションプラットフォーム環境でのアプリケーション構築とデプロイメントを実現する。