日立化成は5月17日、アイドリングストップシステム(ISS)車向けに耐久性を同社従来製品比1.5倍に高めた次世代鉛バッテリーの新製品「Tuflong G3」を発表した。軽自動車向けM-44サイズを先行して6月に発売し、乗用車向けは秋に発売する予定。
ISS車に搭載するバッテリーは頻繁に充放電を繰り返すため大きな負荷がかかり、バッテリーの劣化の原因となる電解液の成層化現象が生じやすく、耐久性が低下してしまう。Tuflong G3では、成層化を抑制する新型セパレータを採用し、耐久性1.5倍を実現。また、車両搭載時の経年劣化が少なく、エンジン始動を数万回分繰り返した状態でも同社従来製品と比べて車両の燃費効果が高いことも確認したという。
同社は「今後も環境負荷低減をめざした新しい車両システムに搭載するバッテリーの技術革新に継続して取り組みます。」とコメントしている。