NECは5月13日、ビジネス/教育向けPCとして、11タイプ30モデルを新たに発表した。
今回発表されたのは、Intelの第6世代Coreプロセッサ(開発コード名:Skylake)を搭載したスリムタワー「Mate タイプMB」、ディスプレイの背面に搭載可能な幅約34.5mm・体積約1Lの小型筐体の「Mate タイプMC」、A4ノート「VersaPro タイプVD/VX/VA/VW(VWのみ第5世代Coreプロセッサ)」、SOHO/中小企業(SMB)向けノートPC「VersaPro タイプVL」、モバイルPC「VersaProUltraLite タイプVB/VM(VBはSIMロックフリーモデルの選択が可能)」、タブレットPC「VersaPro タイプVS/VT(文教モデル含む。VTのCPUはAtom x7-z8750を採用し、SIMロックフリーモデルを用意)」の11モデル。モデルとしては、Windows 10 Pro 64bitのほか、タイプによるがWindows 8.1 Pro 64bitおよびWindows 7 Pro 64bitのダウングレードモデルも用意(学校向け専用モデルでは、Windows 10 Home 64bitの選択が可能)。
目玉となる超小型デスクトップとなるMate タイプMCは、オプションとして一体型の光学ドライブ(DVD-ROM/スーパーマルチ)を用意。ドライブを付けた状態でもモニタの背面に専用金具を用いて背負うことが可能となっている(対応モニタは23型ワイドモニタ「LCD-E233WM」および24型ワイドIPSモニタ「LCD-E245WMj」)。
また、本体が背面でも電源オンを手軽に行えるよう、キーボードによる遠隔操作で電源を入れることができるほか、6つあるUSB 3.0ポートの1つは電源OFFの状態でもUSB接続機器への給電が可能な「パワーオフUSB充電機能付きUSBポート」となっており、運用性を高めることを可能としている。
このほか、タブレットPCは子供が安心して使えることを意識し、ひねりや曲げに対する耐久試験や液晶面に鉄球を落とす強度試験、降雨を想定した防滴試験などの各種テストを行っているほか、防塵・防滴対応の専用カバーも2016年夏ごろから提供を開始する予定だという。
さらに、小さい文字も手を置きながら書くことを可能とするデジタイザーペンを標準で装備しており、総務省による「教育分野ICT利活用ガイドライン」にも対応している。
加えて、今回発表されたモデルではOffice 2016の選択が可能となったほか、セレクションメニューのSSD(128GB/256GB)の価格を値下げしており、HDDモデルからのアップグレードを行いやすくした(SSD128GB標準搭載モデルの最小構成価格の変更はなし)。また、SIMロックフリーモデル向けには、複数のAPN設定と、都度切り替えを容易に実現する設定&切替ツールを用意したほか、VersaPro タイプVS/VT向けにはクリーンルームにて液晶保護フィルム(フィルムは別途用意する必要有り)の貼り付けを代行するサービスも2800円(税別)で提供する。
なお同社では今回、Windows 10からWindows 7/8.1へのダウングレードモデルを用意しているが、それらをプリインストールしたPCのメーカーからの出荷期限が2016年10月31日ということもあり、これまで販売を行ってきた第5世代以前のCPU(Broadwell/Haswell)を搭載したPC(2015年10月以前に発表された製品)も継続して販売していくとしている。これらのCPUを搭載したPCの場合、Windows 7は2020年1月14日、Widows 8.1では2023年1月10日まで延長サポートが提供されるためであり、こうした取り組みを進めていくことで、少しでも長くWindows 7/8.1を活用したいカスタマの要望に応えていきたいとしている。