石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は5月12日から6月中旬までの予定で、メタンハイドレート海洋産出試験(事前掘削作業)を実施すると発表した。

今回の試験は、2012年2月~2013年8月ころにかけて行われた第1回試験で明らかになった技術的な課題の改善策を実証し、かつ、より長期のガス生産挙動を把握し、減圧法による海底面下のメタンハイドレートの生産状況や地層の変化の把握など、将来のメタンハイドレートの商業化に向けたデータを得ることを目的としたもの。

今回の作業では、日本メタンハイドレード調査(JMH)をオペレータとして、地球深部探査船「ちきゅう」を用いて渥美半島~志摩半島沖の第二渥美海丘にて、事前調査井や生産井、モニタリング井の掘削が行われる計画だという。

なお、JOGMECでは、今回の試験の成果を活用することで、将来の商業生産に向けた技術基盤の整備を進めていきたいとしている。