KLabは5月11日、新規事業強化の一環として米TeleSignと業務提携を行い、セキュリティ・システムを提供開始すると発表した。さくらインターネットが、同社のサービスを導入しているという。

今回の業務提携により、ユーザーのセキュリティ強化を目的とし、この問題に直面する日本企業における主にEC/フィンテック含むインターネット・バンキング/クラウド・サービス/スマートフォン・アプリの4つの市場に対して、2要素認証を主としたセキュリティ・システムを提供するとしている。

ID/パスワード以外に他の要素も加える2要素認証は国内では未導入企業が多いといい、総務省が導入を推奨していることから、今後さらなる普及が予測されるとのことだ。

提供する主なサービスは、認証用API、モバイルSDK、データ/分析用APIの3種類。認証用APIは、SMSまたは音声通話により即時にワンタイム・パスコードを送信する。電話による本人確認と2要素認証により、アカウント・セキュリティを強化できるという。

また、モバイルSDKではモバイル・アプリ開発者向けにSDKを提供する。新規アカウント認証プロセスの簡素化や、モバイル・アプリへの2要素認証の導入を容易にするとしている。

さらに、データ/分析用APIでは世界中の電話番号に関するリアルタイム・データと分析情報により、不正活動に対するセキュリティ・チェックを提供する。