エムオーテックスは5月11日、米CylanceとOEMパートナー契約を締結し、Cylanceの「CylancePROTECT」を「LanScope Cat」の新機能「プロテクトキャット Powered by Cylance」(以下 プロテクトキャット)として今夏リリースすると発表した。
「CylancePROTECT」は、北米の製造業や金融業を中心に導入実績をもつ、エンドポイント・マルウェア防御製品。エムオーテックスは今回のOEMパートナー契約により、「LanScope Cat」に、これまでの内部犯行による情報漏えい対策に加え、外部脅威に対する検知・防御を、オプション(「プロテクトキャット Powered by Cylance」)で提供する。「プロテクトキャット Powered by Cylance」では、脅威の検知、脅威の駆除。脅威レポート、流入経路の追跡の各機能を提供する。
LanScope Catは第一世代でハードウェア管理、第2世代でソフトウェア管理、第3世代で操作ログ管理、デバイス制御、Webアクセス管理機能を提供してきたたが、今回のパートナー契約により、2016年からは第4世代として未知の脅威対策機能を提供する。
エムオーテックス 代表取締役社長 河之口達也氏は「第4世代において外部脅威から守るというフェースにいきたいと思っている。マルウェアを発見することは革命的な進歩だ」と語った。
「CylancePROTECT」については、今年の4月に日立ソリューションズが販売代理店契約を締結し、4月19日から同製品を販売開始すると発表したほか、2月には、デルが、Cylanceの人工知能を活用したセキュリティ技術を採用したエンドポイント向けマルウェア対策スイート「Dell Data Protection | Endpoint Security Suite Enterprise」を発表している。
米Cylance President and CEO Stuart McClure氏は「我々は革新的な技術を持っており、マルウェアのDNA解析やマシンラーニング(機械学習)による予測検知で、サイバー攻撃に対応している。シグネチャもインターネットも必要なく、軽量なエージェントを利用するのでほとんど目に見えない。今回エムオーテックスとOEM契約することによって、革新的なAI、機械学習を利用した機能が統合される。これによって、サイバー攻撃を未然に防ぐことやエンドポイントの可視性を提供することができる」と述べた。