4月29日、ニコニコ超会議が開幕した。さまざまなブースが立ち並ぶ中、今年ならではの旬な企画が「超ドローン」だ。単なるドローン体験ではなく、ドローンを使ってクレーンゲームができるというniconicoらしい発想のユニークなブースである。どんな楽しみ方ができるのか、現地を取材した。

超ドローンブース

ドローンについては今さら説明する必要はないだろう。一般的には遠隔でコントロールできるマルチコプターのことであり、その機動力と手軽さからさまざまな産業における活用が検討されている。落下事故が相次いだせいで規制の声も上がるなど、解決しなければならない課題も多いが、それ以上に大きな可能性を秘めた技術として注目を集めているのだ。

そんなドローンがニコニコ超会議で気軽に楽しめる。しかも、単に飛ばすだけではなく、ドローンにアームを取り付け、クレーンゲームで遊ぼうという試みである。ちなみにこのアーム、最新の3Dプリンタ技術で開発されたものらしい。まさに"技術の無駄遣い"というやつである。

午後にはかなり待ち時間ができるので早めに訪れたい

ブースを訪れてみると、すでに90分待ちの案内が……。ドローンブースに限らないが、午後以降は混みあうのでなるべく早めに訪れた方がいいだろう。

さて、ドローンのクレーンゲームは1人1回、3分間遊ぶことができる。手元のコントローラーで「H」と書かれたヘリポート(?)からドローンを飛ばし、景品の上からアームを下ろしてつかむのだ。うまくつかむことができたら、今度は景品を指定のポイントまで運び、きちんと下ろすことができたらOK。景品の中身はゲットしてからのお楽しみだ。まさにゲームセンターのクレーンゲームそのものである。

コントローラーで操作する

しかし、ドローンの操縦って何だか難しそうだし、その上アームを使って景品を運ぶなんて素人にできるのだろうか。

そんな疑問を抱きながらしばらくドローンクレーンゲームを眺めていたのだが、意外と成功率は高く、うまいバランス調整がなされていると感じた。

こちらがクレーンゲームのできるドローン

「H」と書かれた場所からスタート

アームを下ろして景品をつかむ

うまく所定の位置まで運べたら景品ゲット

また、ブースではドローンにまつわる業務を行う株式会社Drone Gamesの代表取締役・黒田潤一氏と、ドローン芸人の谷+1。氏がクレーンゲームを実況解説。ドローンのプロによるトークを聞きながらクレーンゲームを観戦するだけでも面白い企画となっている。

設置されたモニターで真上から見るのも楽しい

超会議2日目となる30日もドローンを使ったクレーンゲームが遊べるほか、13:40-14:10には映画『シビル・ウォー』からやってきたキャプテン・アメリカとアイアンマンが超ドローンブースに"降臨"する予定だ。

それにしても、さまざまな業界がドローンをどう活用するかで頭を悩ませているのを横目にこういった発想が出てくるのはさすがというべきか。ともあれドローンは今後、ますます注目される技術であることは間違いない。ドローンに興味のある人はもちろん、そうでない人もこの機会にその可能性に触れてみては。