ジュニパーネットワークスは4月27日、SDSN(Software-Defined Secure Networks)フレームワークの一環として、仮想化サービスの新製品「Juniper Networks cSRX」と既存製品である「Juniper Networks vSRX」のマルチコアバージョンを発表した。

cSRXは、SDN(Software Defined Network)向けにセキュリティサービスを提供するコンパクトにコンテナ化された新しい仮想ファイアウォール。vSRXでは、新たに1秒当たり最大100ギガビット(Gbps)の仮想ファイアウォールのマルチコアバージョンを発売し、両製品によりコンテナ化されたフォームファクターにおける仮想ファイアウォールでSDSNのサービスを強化する。

cSRXはセキュリティサービスとして、コンテンツ・セキュリティやAppSecureに加え、大規模なマルチテナントのクラウド環境にセキュリティ・アズ・ア・サービスを低いTCOの統合脅威管理(UTM)を提供する。

また、セキュリティ機能、低フットプリント、マイクロサービス・アーキテクチャを備えており、マイクロサービス・アーキテクチャでは顧客のコスト削減に加え、パフォーマンスを損なうことのないネットワーク全体における容易な導入の実現。加えて、Dockerコンテナの低オーバーヘッドと1秒以下の起動時間を活かし、顧客の仮想インフラに準じた俊敏性、弾力性をもたらすという。

一方、vSRXは100Gbpsのファイアウォール速度の実現に向けて、12個の仮想中央処理装置(vCPU)でファイアウォール・スループットを5倍に拡張したマルチコアバージョンとなる。ルーティング、ファイアウォール、L4-L7セキュリティ機能を備える。

さらに、高トラフィックの顧客やアプリケーションに対して、仮想環境におけるプライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド全体にスケーラブルかつセキュアな保護を提供するとしている。

そのほか、ネットワークアドレス変換(NAT)、ルーティング、VPNなどの接続機能も提供することに加え、パケット処理のためのオープンなソース・ライブラリ一群であるOpen Source Data Plane Development Kit(DPDK)ソフトウェア・アーキテクチャを利用し、Intel Xeonプロセッサ ファミリのパフォーマンスとサービス品質のメリットを活かす。