全国農業協同組合連合会(JA全農)とユーグレナは4月27日、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の飼料活用に向けた共同研究契約を締結したと発表した。
ユーグレナでは微細藻類ユーグレナの油脂を利用したバイオジェット・ディーゼル燃料の製造に関する研究を進めているが、微細藻類ユーグレナから油脂を抽出した残渣である脱脂ユーグレナには、動物の生育に必要なタンパク質が豊富に含まれるため飼料としての活用が期待されている。
今回の共同研究では、この脱脂ユーグレナを鶏や豚などの家畜へ与える飼養試験を行う。試験では、脱脂ユーグレナの使用可能量や効果の検証を行い、飼料としての脱脂ユーグレナの実用化を目指す。共同研究の実施期間は、2016年4月~2017年3月末を予定。
なお両社によると、2015年1月から2016年3月の間に行われた準備実験にて、脱脂ユーグレナの成分分析や採卵鶏を対象とした脱脂ユーグレナ入り飼料の飼養試験を実施し、産卵成績に影響がないことを確認しているという。