ジーニーは4月22日、従来、ディスプレイ広告やネイティブ広告が配信できなかったHTMLメール本文内に、各DSPやアドネットワークからの広告を配信できるようになる「メールSSP」を開発したと発表した。

これまでHTMLメール内の広告におけるマネタイズは、テキストとURLリンクなど静的広告が中心となっており、データを解析しリアルタイムに広告を最適化できるWebサイトのディスプレイ広告と比較すると、メール発行企業が得られる広告収益も限定的になっていた。

今回、ジーニーが開発した「メールSSP」では、独自技術を活用することでメールマガジンなどを発行する媒体社側で、従来はディスプレイ広告やネイティブ広告が配信できなかったHTMLメール本文内に、各DSPやアドネットワークからの広告を配信できるようになった。また、AMoAdの「AMoAd」や、ファンコミュニケーションズの「nend」などの各アドネットワークとバナー広告接続を予定している。

広告配信状況をふまえた自動のイールドマネジメント(顧客の支払い意欲に応じて商品・サービスの価格と割当量を変え、収益を最大化するために行う価格管理のこと)や、媒体社自身の純広告管理、プライベートマーケットプレイスの構築といった「Geniee SSP」の各機能は、同サービスにおいても提供する。

さらに、広告主・代理店は、ジーニーが提供する「Geniee DSP」から、媒体社のメールSSP広告枠に対して、リアルタイムにターゲティング広告を入札することが可能となる。通常のWebサイトよりもプライベートなツールであるメールにおいて、ユーザーへリーチすることができ、デバイスやチャネルを横断したマーケティングを実現する。