PyPyチームは4月20日(米国時間)、「PyPy Status Blog: PyPy 5.1 released」において、Pythonの高速実行環境であるPyPyの最新版となる「PyPy 5.1」の公開を伝えた。今回のリリースは1カ月前に公開されたPyPy 5.0に改善を加えたもので、性能が向上しているほか、メモリ使用量が削減している。サポートするオペレーティングシステムの追加や関連するソフトウェアのアップデートなども実施されている。
「PyPy 5.1」の主な注目ポイントは次のとおり。
- メモリ使用量を20%削減
- ウォームアップ時間を30%高速化
- IBM x390xをフルサポート(新しいjitバックエンド導入)
- GNU/kFreeBSD Debianのサポートを追加
PyPyはPythonの参照実装であるCPython 2.7の代替を狙って開発されたPython実行環境。トレースJIT技術を活用することでCPythonよりも高速な動作を実現している。PyPyチームは最近のバージョンでさらに性能の向上とメモリ使用量の削減を進めており、注目の高いバージョンに仕上げてきている。