アスクルは4月21日、川崎市で稼動中の「横浜センター」を移転拡充し、5月に「ASKUL Logi PARK 横浜」を横浜市で稼動させると発表した。
新センターは、業容の拡大に伴い増加する出荷量への対応を目的に整備。総額40億円を投じ、敷地面積2万5500平米に地上5階建て、延床面積5万平米の建屋を建設し、トラックバース88バースを構える。
現センターと比べて延べ床面積で約2倍、出荷能力も約2倍に増強。同社の既存物流センター7ヵ所で培った設計・運営ノウハウを生かしつつ、最先端のマテハン(マテリアル・ハンドリング)設備を導入し、生産性を向上させる。法人向けサービス「ASKUL(アスクル)」および、一般消費者向けインターネット通販サービス「LOHACO(ロハコ)」双方の物流を担う。
近年、eコマース市場が成長する一方、生産年齢人口は減少しており、eコマースの物流を支える生産性の向上と働き手の確保が重要となっているほか、物流センターで働くスタッフの定着率の向上が重要な課題になっているという。
そのような状況を踏まえ、新センターはピッキング肯定に焦点を当て、商品が自動的にスタッフの手元に流れてくるピッキングを実現。これにより、あらかじめ定められた位置でのピッキング業務が可能となり、当該工程における出荷能力が最大5倍程度に増強、より少ないスタッフでのピッキングが可能となっている。
同社は、1年以内をめどに新センターの広範囲なピッキング工程にロボット導入を進め、さらなる自動化・省人化を図り、24時間稼動できる物流センターを目指す。加えて、物流センターにおける労働環境の改善・向上に取り組みつつ、より競争力のある物流・配送力を実現していくとしている。