東芝は4月21日、2015年11月に横浜市港湾局の横浜港流通センター向けに受注した自立型水素エネルギー供給システム「H2One」の納入が完了し、運転を開始したと発表した。

同システムは、同社独自の水素エネルギーマネジメントシステム「H2EMS」により、水素を活用して電力を安定的に供給できるCO2フリーの自立型水素エネルギー供給システムで、今回運転開始となったのはBCP対策向けに展開しているもの。東日本旅客鉄道株式会社向けにも受注しており、2017年春から稼働が開始される予定だが、自治体として運転を開始したのはこれが初となる。

災害時にライフラインが寸断された場合でも、平常時にタンクに貯めておいた水素を燃料電池で発電し、情報収集などに必要な72時間分の電力を防災センターに供給することができ、平常時には、事務所棟内の電力として利用される。

システム外観