キヤノンとキヤノンマーケティングジャパンは4月21日、「Satera」シリーズの新製品として、ビジネス向けのA4対応モノクロレーザープリンタ「Satera LBP352i」など10機種を4月22日より順次発売することを発表した。

今回発表した新製品では、シリーズ最速となる毎分62枚(A4片面)の出力が可能なA4対応モノクロレーザープリンタ「Satera LBP352i」や、カラーレーザープリンタ、モノクロレーザー複合機など、A4対応の高速機を拡充し、ラインアップが強化されている。これにより、キヤノンはこれまでシェアを獲得できていなかった高速の速度帯へ、製品を投入していくことになる。

「Satera LBP352i」は、毎分62枚(A4片面)の出力が可能なビジネス向けのA4対応モノクロレーザープリンタ。高速印刷に加え、最大3800枚の大容量給紙(別売となる「ペーパーフィーダーPF-B1」と「ペーパーデッキユニットPD-G1」を装着時)を実現し、製造業や自治体、医療現場などさまざまな業種で求められる高速・大量出力業務を支援するものとなっている。同じくA4対応モノクロレーザープリンタの「Satera LBP351i」は、毎分55枚の出力を実現。

A4片面印刷におけるファーストプリントタイムは「Satera LBP352i」が約7秒、「Satera LBP351i」が約7.2秒。電源投入から印刷可能になるまでのウォームアップタイムは、高速起動設定時で12秒以下となっている。

希望小売価格は、「Satera LBP352i」が17万8000円(税別)、「Satera LBP351i」が12万8000円(税別)。発売日は両製品とも4月22日。

「Satera LBP352i/351i」

A4対応カラーレーザープリンタには、カラー/モノクロともに毎分38枚(A4片面)の出力が可能な「Satera LBP712Ci」が登場。大量印刷に対応するオプションカセットの増設により、最大2660枚の大容量給紙を実現している。こちらも医療現場やオフィス、流通の業務市場の多様化するニーズに対応したものとなっている。

病院や診療所、薬局などで使われる診療明細や処方箋などは、1人の患者に対してA4とA5など複数サイズで複数枚作成する必要がある。「Satera LBP352i」は、こうしたニーズに対応

A4片面印刷でのファーストプリントタイムは、モノクロが約5.1秒、カラーが約6秒。カラーの出力速度は、同社のレーザープリンタの中では最速だという。ウォームアップタイムは、高速起動設定時で2秒以下、スリープモードからの復帰時間は約6秒となっている。

同製品の希望小売価格は、14万8000円(税別)、発売日は7月中旬が予定されている。

「Satera LBP712Ci」

コピー、プリント、ファクス、スキャンの4つの機能を備えたA4対応モノクロレーザー複合機「Satera MF511dw」は、A4片面印刷において、「Satera」シリーズの複合機として最速となる毎分40枚、「Satera MF417dw」は毎分33枚の出力を実現。「Satera MF511dw」は標準で600枚、「ペーパーフィーダーPF-45」(別売)を2段装着することで最大1600枚の給紙が可能となっている。Wi-Fi(無線LAN)に標準で対応し、オプションで2系統のLAN対応ができる予定だ。

参考価格は、「Satera MF511dw」が8万9800円(税別)、「Satera MF417dw」が5万9800円(税別)。発売日は両製品とも5月中旬が予定されている。

「Satera MF511dw」

そのほか、A4対応モノクロレーザープリンタには、A4片面印刷において毎分33枚の出力が可能な「Satera LBP252」と毎分30枚の出力が可能な「Satera LBP251」が登場。

A3対応カラーレーザープリンタでは、A4片面印刷において、カラー/モノクロともに毎分31枚の出力が可能な「Satera LBP843Ci」「Satera 842C」と、毎分26枚の出力が可能な「Satera LBP841C」が発売となる。