金属3Dプリンタや溶接機の販売を行う愛知産業は、4月19日から21日まで開催されている名古屋ものづくりワールド2016」内の「第1回 名古屋 設計・製造ソリューション展(DMS名古屋)」に出展。同社が販売を手掛けるオーストリア・フローニアス社の溶接機「デルタスポット」などを展示している。

愛知産業のブース

異なる材料のスポット溶接に適した「デルタスポット」

デルタスポットはフローニアス社、独自のプロセステープ方式を採用した抵抗溶接機。異なる材料をスポット溶接する際、溶融点、電気抵抗、熱伝導性などが異なることが課題となるが、同製品では、異なったプロセステープで異なる制御方式をとることで、鉄対アルミ、SUS鋼対アルミなど異剤の溶接が可能。また、プロセステープが電極を保護し、電極研磨の必要が殆ど無いなどのメリットもある。

展示されているのはサイズの大きい定置式のものだが、ロボットアームに取り付けられるようなコンパクトなサイズもある。

デルタスポット

双方向パウダーコータ方式採用の金属3Dプリンタ

3Dプリンタでは、SLMソリューションズ社の金属パウダー積層造形システム「SLM280」を展示。

SLMシリーズは、双方向のパウダーコータ方式で、高精度・高密度かつ高速な造形を特長とする。また、金属パウダーの種類や設定するパラメータは、ユーザーが自由に選択・調整できるほか、使用する不活性ガスの量も従来と比べ30%削減するなど運用上のコストの削減も考慮されている。

展示品の「SLM280」は最大280×280×350mmの造形が可能で、400W×2や400W+1000Wといった2台のレーザーによる同時照射により、さらに高速・高精度な造形を可能とする。

SLM280