インフォテリアは4月18日、シンガポールのFinTech企業であるDragonfly Fintech(ドラゴンフライフィンテック)と、金融サービス業における決済ソリューションを強化する事業提携に合意したと発表した。

Dragonflyは東南アジアを中心に金融ソリューションサービス事業を行うFinTech企で、複数国間の決済ソリューションである「Transaction Ecosystem Platform Solution」(TEPS)などの金融サービスを手がけている。TEPSは、テックビューロのプライベート・ブロックチェーンである「mijin」を基盤として構築している。

今回の事業提携は、TEPSを金融機関に導入する際に、インフォテリアのデータ連携ミドルウェアであるASTERIAシリーズを用い、既存のシステムとの自動連携基盤の構築を図るというパートナーシップだ。

具体的には、TEPSと金融機関の基幹システムなど既存のシステムとの連携基盤の構築でデータ連携が必要な場合にASTERIAシリーズを用いると、ノンプログラミングでの連携基盤の構築が可能になるという。

これにより、開発期間を短縮できるとともに、TEPSとデータ分析ツールやマネー・ロンダリング対策となる解析ツールなどとの自動連携基盤も容易に開発できる環境の提供を目指す。

インフォテリアは2015年12月にテックビューロと事業提携し、国内外におけるブロックチェーンの普及・啓発活動に注力している。FinTechサービスの多くは、何らかの形で既存のシステムとも連携させる必要がある。

また、連携基盤の構築において、ノンプログラミングであり開発工数の削減が可能なASTERIAシリーズは、FinTechの導入メリットを最大化する上で不可欠なミドルウェアであるという。

今後も、インフォテリアではFinTechの導入において開発リソースの削減に貢献し、熟練した専門知識が無くても開発できるような環境を創出することで、国内外の金融機関におけるFinTechの導入促進に貢献していく方針だ。