4月14日、熊本県で震度7の揺れを観測する大規模な地震が発生した。いまだ余震の続く中、被災地の皆様にはお見舞いを申し上げると共に、今後の降雨情報などに留意いただきたい。
一方、現地の映像などを見たことで、被災地に身を置かずとも、東日本大震災や阪神大震災など、これまで経験した地震の被害を思い起こし、不安になった人も多いと思う。そんな中、注目されているのが防災冊子「東京防災」だ。
「東京防災」は、東京都が配布した防災冊子。電通と気鋭のデザイン事務所・NOSIGNER(代表:太刀川瑛弼氏)が共同で手がけたもので、公的資料らしからぬデザインと内容の充実性を両立している。
東京都が都下の各家庭に配布したものなのだが、その完成度の高さゆえに全国から入手したいという声が届き、現在は都内および北海道から九州まで、書店での販売が行われている。販売店舗は東京都のWebページから確認できる。
一時品切れとなって、2016年3月から販売再開されたばかりと、もとより需要が高まっていた「東京防災」だが、熊本での震災を受け、さらにいっそう購入希望者は多くなっているように感じる。そうした需要を見越してか、4月15日12時現在、Amazon.co.jpでは、定価以上の価格を設定している販売業者も見受けられる。だが、東京防災を「無料」で入手する方法もあることを知っておいてほしい。
東京防災を「0円」で購入・閲覧する方法
まず一つ目には、電子書籍ストアでの配布だ。電子版の価格は0円に設定されている。AmazonのKindleストア、iBookストアほか18のプラットフォームでダウンロードが可能になっているので、「手元に置く」という意味では、高騰している書籍より先に、こちらを試してみてほしい。
また、東京都のWebサイト上でも、PDFで「東京防災」の内容を全編公開しているほか、Webサイト版も用意されている。PDF版は章立てごとにファイルが分かれているので、一覧したい場合はWeb版ないし電子書籍を活用したほうがよいだろう。
ちなみに、PDF版については、英語版、中国語版、韓国語版も用意されている。
東京都のプロジェクトでありながら、その完成度から全国より注目されている「東京防災」。その要望に応えて、さまざまな入手機会を展開しているのも、評価の一因といえる。この機会に一度、いずれかの方法で読んでみてほしい。