オプテックスは4月13日、埋設不要のコインパーキング向け車両検知センサを開発し、第1弾としてゲート式駐車場用の車両検知センサ「ViiK Gate」を4月15日に発売すると発表した。

現在、無人で車の入出庫を管理するためのセンサとしては、地中に埋設するループコイルが主流となっている。ループコイルは電線をループ状に巻いたもので、車両の金属部分による信号変化を利用して、車両の有無を検知し、駐車券の発行、ゲートバーの開閉、車両の満空表示に使用している。しかし、ループコイルの設置には地面を掘り起こす作業が発生し、アスファルト舗装や配線など大掛かりな工事が必要となる。また、設置ミスや車両の圧力により電線が断線した場合、再び地面を掘り返すこととなり、メンテナンスにも時間と費用を要するため、近年、商業施設やビルの地下駐車場などにおいてループコイル埋設禁止の動きも進みつつある。

同社が開発した車両検知センサは埋設不要でポールに設置することができるため、工期の短縮や施工面での省力化に貢献するとしている。また、マイクロ波と超音波のコンビネーション方式を採用することで、金属構成比が低い、炭素繊維強化プラスチックを車体の主材料に使用する車も確実に検知することができる。

同社は今後、この車両検知センサをコインパーキングなどの駐車場だけでなく、車検知が必要な幹線道路を中心とする交通インフラの設備導入や保守・管理の効率化に向けて展開していく考えだ。

車両検知センサ「ViiK Gate」