仏ダッソー・システムズ(ダッソー)はこのほど、フランス国立保健医療研究機構(Inserm)と臨床研究プログラムを促進するために、バーチャルなコラボレーション・プラットフォームを展開する共同契約を締結したと発表した。
同契約のもと、Insermは、ダッソーの3Dエクスペリエンス・プラットフォームを活用し、加齢、がん、ゲノミクス、微生物叢(マイクロバイオータ)の各分野における戦略的なバイオメディカル研究プログラムを実施する。同機構は、同プラットフォームの統合バーチャル環境を用い、オープンかつコラボレーションが可能な研究体制やラボ管理の一元化を実現し、ダッソーの「BIOVIA」ブランドによる生物学的および化学的モデリングやシミュレーションを活用することができるようになる。
一方、ダッソーはInsermの研究プログラムのビッグデータを活用することで、臨床研究分野で将来必要となる技術に適用可能な、科学モデルの調整や検証を行う。これにより、臨床試験のための次世代型インダストリー・ソリューション・エクスペリエンスの開発を推進するとしている。