マカフィーは4月12日、2015年第4四半期(Q4)脅威レポートの解説ブログを公開した。

これによると、マルウェアの総数は2015年Q4に約5億種類までに増大し、2014年Q1の2億種類から2倍以上の伸びを示している。同社ではこの状況を天気に例えており、「傘を持って行った方がいい」という状況から「傘を必ず持ち、長靴も履いてください」に変化していると指摘している。

マルウェアの総数

また、マルウェアの中でも顕著な伸びを見せているのがモバイルマルウェアだ。2015年Q4の総数は1400万件強に達し、2014年Q1の3倍以上となっている。グラフを確認するとこのQ4に特段の伸びを示しており、今後も脅威が増していく可能性が高い。同時に、Mac OSについても実数こそ少ないものの、この1年で急激な増加が見られることから「マルウェアと無縁ではない」という認識を持つように警告している。

ただ、マカフィーはマルウェアだけでなく、ランサムウェアにも警戒するよう呼びかけている。こちらも2015年の1年間で2倍の伸びを示しており、「Ransomware as a Service(RaaS)」としてサイバー攻撃のビジネス化が今後も続く様相を呈している。ターゲットは個人ユーザーから大規模組織まで際限ない状況であるため、バックアップなどの対策を取るように呼びかけている。