Phoronixは4月7日(米国時間)、「The Linux Kernel Continued Growing In 2016Q1: +500k L.O.C.」において、2016年第1四半期の間にLinuxカーネルに対して実施されたソースコードの増加分などを伝えた。

調査した段階でLinuxカーネルに関するファイル総数は53,647個、総行数は21,414,097とされている。第1四半期の間に15,821回のコミットが実施され、1,749,701行の追加および1,196,552行の削除で553,149行分コードが増えている。

2016年第1四半期にはLinuxカーネルバージョン4.4およびLinuxカーネルバージョン4.5がリリースされており、2016年3月末の段階ではLinuxカーネルバージョン4.6へ向けた準備リリースが公開されている。Linuxカーネルはリリースごとにソースコードの行を増やしており、Linuxカーネル4.2以降は2,000万行を超えている。17年ほど前となるLinuxカーネルバージョン2.6.27の段階では1000万行に達していなかったことから、17年ほどかけてソースコードの行数が倍増したことになる。

Linuxカーネルは新しいバージョンをリリースするごとに新しいプロセッサへの対応、新しいグラフィックチップへの対応、ファイルシステムの機能追加、そのほか各種ハードウェアドライバのアップデートや新規追加、セキュリティ機能の強化、さまざまな新機能の追加などを実施している。