NVIDIAは4月5日(米国時間)、GTC 2016にて人工知能(AI)で要求されるコンピューティング性能に対応可能としたディープラーニング・スーパーコンピュータ(スパコン)「NVIDIA DGX-1」を公開した。
NVIDIA DGX-1は、ディープラーニングに特化して設計されており、最新世代となるPascalアーキテクチャを採用したGPUアクセラレータ「Tesla P100」を8基搭載することで、最大170TFlopsという半精度浮動小数点(FP16)のピーク時性能を提供。それぞれのTesla P100を独自の高速インターコネクト技術「NVLink」で接続するほか、7TBのSSD、デュアル10GbE、クアッドInfiniBand 100Gbネットワークなどを備えてることで、x86プロセッサを搭載した2ソケットサーバ250ノード分のスループットを実現するという。
Caffe/AlexNetがInfiniBandインターコネクトを利用したILSVRC-2012データセットを学習させる時間を2ソケットIntel Xeon E5-2697 v3プロセッサベースシステムとDGX-1で比較した表。DGX-1のスループットをこのIntelのシステムで実現しようとした場合、250ノードを用いる必要があるという |
また、最適化されたディープラーニング・ソフトウェア・スイートも用意されており、これらを活用することで、研究者やデータサイエンティストはディープ・ニューラルネットワークを短期間で簡単に発達させることができるようになるとしている。
なお、同システムの一般提供は米国で6月より、その他の地域では第3四半期のはじめを予定しているとのことで、NVIDIA認定のシステムインテグレータより入手できる予定だ。