3D Systemsは4月4日、マルチジェットプリンタの新機種「ProJet MJP 2500シリーズ」を発表した。
同シリーズは、同社のマルチジェットプリンティング方式を採用したMJPプリンタのうち、オフィス向けにコンパクトなサイズと低価格を実現したもの。「ProJet MJP 2500」と「ProJet MJP 2500 Plus」の2機種があり、前者は造形材料として、硬質プラスチック材料「VisiJet M2 RWT(白)」「VisiJet M2 RWT(ブラック)」に対応。後者はこれに加え、硬質プラスチック材料「VisiJet M2 RCL(クリア)」と、エラストマー材料「VisiJet M2 EBK(ブラック)」および「VisiJet M2 ENT(ナチュラル)」に対応している。
高品質なパーツを短時間でプリントできることが同シリーズの特徴で、同社によると、800×900×790DPIという同クラスのジェット式3Dプリンタのなかで最高となる解像度と、他社製品に比べて30%程度の高速化を実現しているという。
また同シリーズを、別売の後処理システム「MJP EasyClean System」と組み合わせて使用することで、デザインからプロトタイプでの機能確認までをオフィスの中で完結することが可能。同システムでは、蒸気を使うことでほとんどのパーツのサポートを30分程度で落とすことができ、ハンズフリー、ケミカルフリーの仕上げが可能となる。
販売代理店である協栄産業では、600万円~700万円(税別)程度の価格で同シリーズを販売するとしている。
なお、同製品は4月6日~4月9日に東京ビッグサイトで開催される「第9回レーザー加工技術展」の協栄産業ブースにて展示されている。