ヴォーカーズは4月5日、4月1日の「女性活躍推進法」施行に合わせて、企業リサーチサイト「Vorkers」において「女性版:業界別 残業時間・有給休暇消化率ランキング」を発表した。

今回の調査レポートは、Vorkersに寄せられた女性社員からの会社評価レポート8745件(残業時間8745件、有休消化率8159件)を対象に、平均残業時間(月間)と有給休暇消化率(年間)を業界別ランキングとして集計したもの。

「平均残業時間(月間)」を集計した結果、残業時間が短い業界1位の「病院、医療機関(21.13時間)」と、残業時間が長い業界1位の「広告代理店、PR、SP、デザイン(63.64時間)」では、約3倍の開きがあったという。

病院・医療機関で働く女性のコメントとしては、「産休、育休制度が確実に取得でき、出産の度にお祝い金を組合から支給されます。産休については、多くの場合は9カ月を過ぎた辺りから取得でき、育休については男女ともに1年間は基本給が支給され、最長で3年間まで取得することができます。また、午前中だけの勤務や週に数時間だけ勤務するなど、希望の勤務形態を申請するなどもの措置もあります」などが紹介されている。

コンサルティング・シンクタンクで働く女性のコメントとしては、「男性と同様に徹夜を含む長時間労働をいとわず働くことができるならば機会は与えられるが、あくまでアップオアアウトの世界なので、子供がいるなど個人の事情はあまり考慮されない」などが紹介されている。

一方、「有給休暇消化率」を集計した結果、最も有休を取れている業界1位は「官公庁、独立行政法人(63.86%)」、最も有休を取れていない業界は「フードサービス、飲食(31.00%)」となり、約2倍の開きがあったという。

官公庁・独立行政法人で働く女性のコメントとしては、「職員は有休の他に夏休みの日数もとても多い。また有休は1時間単位で取得できることがとても良いと思った。事務スタッフも入社してすぐに有休をもらえるし、基本的にいつでも有休は取得できる。繁忙期でなければ前日や当日も可能」などが紹介されている。

「フードサービス・飲食で働く女性のコメントとしては、「バイトの急な欠勤のカバーを全てしなければならずライフワークバランスを保つのが非常に難しかった」などが紹介されている。

女性版:業界別 残業時間ランキング 資料:Vorkers

女性版:業界別 有給消化率ランキング 資料:Vorkers