大日本印刷(DNP)は4月4日、小型プロジェクター向けの透過型スクリーンを開発し、同月より販売を開始すると発表した。

今回開発した透過型スクリーンは、小売店の商品棚に内蔵したプロジェクターの映像を投影することで、価格表示に使用されるスペースを商品のプロモーションとして使用可能とするもの。

同スクリーンは外光からの反射光を吸収するブラックストライプ付きのプリズムレンズとフレネルレンズで構成され、レンズ形状を最適化することで広い視野角を確保し、高いコントラストを実現しているため、斜め方向からでも文字や映像を鮮明に見ることができる。横1200mm×縦60mmのスクリーンに、価格・商品の特長・動画などを表示でき、用途に応じてサイズ変更にも対応する。従来の電子棚札は商品ごとに設置する必要があったが、同スクリーンでは映像を変更するだけで表示変更が可能となるため、従業員の仕事の効率が向上する効果もあるとする。

同社は、同スクリーンや映像コンテンツなど関連商品を、小売店や商品棚メーカーに販売し2020年度に50億円の売上を目指すとしている。

同スクリーンの使用イメージ