住友ベークライトは4月1日、抗体医薬品専用の糖鎖分析キット「EZGlyco mAb-N Kit with 2-AB」の国内販売を開始したと発表した。近日中に米国、欧州、中国はじめ海外でも販売を開始する。
同製品は、抗体医薬品の糖鎖分析を簡便・迅速に行うためのキット。同梱されるプロトコルに従うことで、培養液からの抗体精製、糖鎖の切り出し、糖鎖精製、ラベル化までの操作をひとつのチューブ内で簡便かつ迅速に行うことが可能になる。同社によると、従来は1~2日かかっていた分析用糖鎖サンプルの調製を、約2時間で完了することができるという。また、従来のラベル化工程では毒性のある試薬を使用する必要があったが、同製品では毒性物質を使うことなく操作できる。
同社は今後、次世代バイオ医薬品製造技術研究組合と連携して、さらなるハイスループット化と自動化への対応が可能となる製品の開発を進めていくとしている。