二プロは3月31日、幹細胞用自動培養装置「CELLAFORTE(セラフォルテ)」を、再生医療等の研究用として受注生産にて4月1日より販売開始すると発表した。

同培養装置は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ヒト幹細胞実用化に向けた評価基盤技術の開発」プロジェクトおよび経済産業省の「iPS細胞等自動培養装置開発加速事業」のもと開発されたもの。

同社製品の培養バッグを採用した閉鎖系培養システムにより、シャーレやフラスコなどの開放系容器に比べてコンタミネーションのリスクが低減されている。また細胞を培養バッグの上下面に接着させて培養するため、ES/iPS細胞の場合、1ユニットの運転で数百万個の細胞を数億個まで増殖可能。さらに独立型の2つの培養ユニットを採用しているため、2種類の細胞を同時に培養することもできる。さらに観察カメラの搭載により、培養中に細胞のモニター表示や写真撮影・保存も可能となっている。