共同印刷は3月31日、酢酸ガスと湿気とを同時に吸収できる「酢酸プラス湿気吸収フィルム」を開発したと発表した。

同フィルムは、同社が2014年に発表した酢酸ガス吸着フィルムに湿気吸収機能を持たせたもので、薬品、電子部品のパッケージや電子機器内のゲッター材などでの利用が想定されている。薬品や電子機器の材料の中には、湿気に反応して悪臭や腐食性のある酢酸を発生するものがあるが、同フィルムは、発生した酢酸、湿気を吸収することで酢酸自体の発生を抑えることが可能となっている。

同社は今後、同フィルムの実用化とともに、吸収可能なガスを拡大して高機能フィルムのさらなる拡充を図っていくとしていく。

なお、同フィルムは、4月6日~8日に東京ビッグサイトで開催される「第7回高機能フィルム展」に出展される予定。

「酢酸プラス湿気吸収フィルム」