グレープシティは、高度な画像処理を行うコンポーネント「LEADTOOLS」の最新バージョン「LEADTOOLS 19.0J」を4月8日に発売すると発表した。
「LEADTOOLS」は、イメージスキャナやFAXなどと連携する企業内システム、医療機器と連携した画像診断システム、バーコードを用いた流通システムなど、画像を扱うさまざまなシステムに採用されている画像処理コンポーネント。
今回のバージョンアップでは、LEADTOOLSの製品構成を全体的に見直し、画像処理に最適な「Imaging Pro」、画像のほか文書処理もできる「Document Imaging」、医療システム向けの「Medical Imaging」のタイプの3ファミリーに大別。各ファミリーはさらに機能別のエディションで構成され、開発規模や用途に合わせて適切なLEADTOOLSを選択できるよう整備されている。これに合わせてWebサイトやロゴも一新している。
機能面でもそれぞれ強化を図られている。DocumentImagingファミリーでは、ExcelやWord、PowerPointなどのドキュメントファイルやCAD形式、PDF、ePUBなどのファイルを解析し、別形式のファイルに変換できる「ファイルコンバータ」と、これらのファイルを直接表示できる「ドキュメントビューワ」を追加したほか、OCRの認識精度も向上している。医療システム向けのMedical Imagingファミリーでは、医療システム間の情報交換の国際規格であるHL7に対応した。
さらに、すべての製品群でWindows 10およびVisual Studio 2015をサポートするなど新しい環境でも利用できるようになった。