日本オラクルは3月30日、MID都市開発が販売活動の効率化を目的として、オラクルのマーケティング業務向けクラウド・アプリケーション製品群である「Oracle Marketing Cloud」のマーケティング・オートメーションを支援する「Oracle Marketing Automation (Oracle Eloqua)」を導入し、稼働開始したと発表した。

MID都市開発は、不動産の開発から運用・管理などのビル事業、住宅事業や、その他施設の設備・運営事業を手掛けてきたという。今回、住宅事業におけるマンション・一戸建ての個人向け販売支援としてOracle Marketing Automationを導入したとのこと。

昨今、住宅検討のプロセスにおいても、インターネットで情報収集を行うなど顧客の購買行動が変化している中で、MID都市開発では顧客へのアプローチ方法を見直す必要性があると認識していたという。

従来の電話中心の販売活動から、オンラインの顧客データに基づいた営業手法を積極採用し、顧客の特性に合わせたコミュニケーションを実現できるマーケティングの仕組構築を検討していたとのことだ。

また、Webサイトの閲覧分析ツール、メール配信システム、資料請求のための入力フォーム制作のためのシステムなど、チャネルごとに分散したシステムを使用していたことが課題だったという。

そのため、顧客属性やオンライン上の行動などのデータが分断され、データ分析に基づいた見込み客への効率的な販売活動が難しい環境にあったとのこと。さらに、各々のシステムごとに分析作業や業務が必要となり、システムの運用費用も重複するなどの課題もあったとしている。

MID都市開発では、顧客の住宅検討プロセスが、まず情報収集機会から始まり、事業主が顧客との間で密なコミュニケーションを通じてマインドアップを狙っていくことなどから、Oracle Marketing Automationを導入したとのこと。

その結果、Webサイトやメール、資料請求入力フォームからの情報を一元管理でき、デー タに基づいた分析が可能となり、また重複していたシステム運用費用も削減できたという。