ネットギアジャパンは3月30日、IEEE 802.11ac wave2対応トライバンド無線LAN ルータ「Nighthawk X8 R8500」を、5月中旬より販売開始すると発表した。価格はオープンだが想定市場価格(税別)は41,000円。保証期間は購入日から3年間となっている。
「Nighthawk X8 R8500」は、Wi-Fiにアクティブアンテナ技術(特許出願中)を採用した802.11ac wave2 対応の1.4GHz デュアルコアプロセッサ搭載トライバンド無線LANルータ。アクティブアンテナは、受信した弱い電波を増幅する目的でアンテナの中にアンプを内蔵したもの。電源の制約により電波の出力を上げられないモバイル機器の弱い電波でも受信するという。
同製品は、従来の同シリーズが持っていた4つのギガビットLANポートを6つに増やし、より多くの有線接続機器を収容可能とした。そのうち2ポートはリンクアグリゲーションによる2Gbpsの通信が可能。5GHz帯を2つ、2.4GHz帯を1つ同時に使用でき、最高速度は3バンド合計で5.3Gbps(2,166Mbps+2,166Mbps+1,000Mbps)。従来規格の802.11a/b/g/nとも互換性がある。
バンドに振り分けるSmart Connect 機能を装備しており、子機それぞれの通信速度に合わせて最適なバンドへ自動的に振り分け、遅い子機と速い子機を別なバンドへ振り分け、速い子機が遅い子機によって邪魔されない通信環境を実現する。
さらに「Nighthawk X8 R8500」は、複数のMIMO対応子機と同時に通信するMU-MIMO(Multi UserMIMO)技術に対応(年内を予定)。従来のMIMO 技術(SU-MIMO: Single User MIMO)は同時に通信できる子機が1台のみのため、親機側が多くのアンテナを装備していても子機側のアンテナ数に制限され効率の良い通信が行えなかったが、MU-MIMO に対応することで、複数の子機との同時通信ができるという。