東陽テクニカは3月30日、米EZ Metrologyの自動車ホイール/エンジン挙動計測システム「EZ Motion2」を4月1日より販売すると発表した。
従来のホイールの挙動測定装置は、測定対象に重さのあるセンサを直接取り付けることで負荷を与えてしまい正確な挙動計測が難しく、さらに悪路における計測では、振動ノイズの影響を受けやすいという問題があった。また、車両の燃費向上を目的としたエンジンのダウンサイジング化によりエンジンルームが狭くなったことで、最適な空間を確保するためのエンジン挙動測定も重要になっている。
同計測システムでは、ステレオカメラとパッシブターゲットを使用した非接触方式で、ホイールならびにエンジンの挙動計測を行う。非接触で計測できるため、走行中のホイールやエンジンに影響を与えることなく計測が可能になり、また、従来の非接触方式3次元挙動測定器と比べても、カメラを車体近くに設置できるため振動により強いといえる。さらに外乱光ノイズ除去フィルタを装備しており、カメラ方式で問題になりやすい太陽光の影響を最小限に抑えている。
価格は2500万円(税別)からとなっている。