ネットギアジャパンは、802.11ac wave 2アクセスポイントの収容に最適なNBASE-T対応マルチギガビット(1G/2.5G/5G)PoE+ Layer3 フルマネージスイッチ「M4200」シリーズ1 機種と、新世代のスタッカブル・フルマネージLayer3 スイッチ「M4300」シリーズを、4 月下旬より販売開始すると発表した。

M4200シリーズは、IPv4 /IPv6 ルーティングが可能なLayer3 スイッチで、IPv4 はVLAN 間ルーティング、スタティックルーティング、RIPv1/2が可能。IPv6はVLAN 間ルーティングとスタティックルーティングが可能。

M4200 シリーズの「M4200-10MG-PoE+」は、NBASE-T(RJ-45)ポートを8、10G SFP+スロットを2基持つマルチギガビットPoE+ Layer3 フルマネージスイッチ。8つのRJ-45 ポートのうち2つは1G/2.5G/5Gbpsのイーサネットで、残りの6つは1G/2.5Gbpsのイーサネット。8つのRJ-45ポートはすべて、802.3atのPoE+(Power over Ethernet Plus)に対応。スイッチ全体の給電能力は240W あり、すべてのポートへ同時に30W の給電が可能。価格は34万円(税別)。

「M4200-10MG-PoE+」

NBASE-Tは、NBASE-Tアライアンスによって策定された、カテゴリー5eまたは6UTP ケーブルを使って最長100m、2.5Gbpsまたは5Gbpsのイーサネット通信が可能な新しいLAN技術。NBASE-T は、1Gbpsを超える通信速度を実現した802.11ac wave2 アクセスポイントによる無線通信とバックボーンネットワークを、ボトルネックなく接続するために有効な技術だという。

「M4200」の使用例

スタッカブル フルマネージLayer3スイッチ「M4300」では、ポート数とスピード、PoE+の給電能力により異なる9機種を発売する。いずれの機種も一つのスタックに組み込めるため(最大8台)、用途に合わせて1Gbpsと10Gbpsの混在したスイッチを単一のスイッチとして管理・運用が可能。サイズの小さい2 機種(1U ハーフ)を除き、電源ユニットを追加することで電源の二重化(RPS:Redundant Power Supply)またはPoE+給電能力の増強(EPS:Expanded Power Supply)が可能。増設電源ユニットをRPS として使用している場合、スイッチを運用しながらの電源交換ができる。

「M4300」シリーズ

「M4300」シリーズ

製品名 製品型番 ポート構成, 給電能力 価格(税別)
M4300-X8F8 XSM4316S 10GBASE-T * 8, SFP+ *8 45万円
M4300-X12F12 XSM4324S 10GBASE-T * 16, SFP+ *16 66万円
M4300-X24F24 XSM4348S 10GBASE-T * 24, SFP+ *24 130万円
M4300-28G GSM4328S 1000BASE-T *24,10GBASE-T*2, SFP+ *2 32万円
M4300-52G GSM4352S 1000BASE-T *48,10GBASE-T*2, SFP+ *2 50万円
M4300-G28-PoE+ GSM4328PA 1000BASE-T *24,10GBASE-T*2, SFP+ *2,PoE+給電能力480W 48万円
GSM4328PB 1000BASE-T *24,10GBASE-T*2, SFP+ *2,PoE+給電能力630W 62万円
M4300-G52-PoE+ GSM4352PA 1000BASE-T *48,10GBASE-T*2, SFP+ *2,PoE+給電能力480W 74万円
GSM4352PB 1000BASE-T *48,10GBASE-T*2, SFP+ *2,PoE+給電能力1,010W 80万円

「M4300」シリーズは最新のスタッキングテクノロジーによって、NSF(Non Stop Forwarding)転送と、スタックマスターの切り替わり時に通信へ影響を与えないヒットレス・フェイルオーバーを実現。一般的なデュアルリング型トポロジーに加えて、より耐障害性の高いSpine & Leaf(スパイン&リーフ,背骨と葉を意味する)型のトポロジーを構成することができる。