シャープマニファクチャリングシステムは3月29日、FA(ファクトリーオートメーション)用画像処理ソフトウェア「IV-S70シリーズ(IV-S72J/IV-S71J/IV-S70J)」を2016年6月より発売すると発表した。
工場の生産ラインでは、カメラで撮影した画像をもとに対象物の位置決めや傷などを調べる外観検査、各種計測などを行う画像処理が活用されている。同社は、約20年にわたって、カメラインタフェースと処理部、外部インタフェースを専用のハードウェアで一体型し、ソフトを内蔵した筐体型モデルの提供を行ってきた。同シリーズは、 同社が2014年に発売した筐体型モデル「IV-S300シリーズ」の高速画像処理技術をベースにソフトウェア製品として開発したもので、市販のPCやUSBカメラ、モニタなどと組み合わせることで、安価にFA用途で求められる画像処理を実現する。
ニーズに合わせて、IV-S300Mの全モジュールに対応したフルパッケージ「IV-S72J」、IV-S72Jから文字検査モジュールを省いた拡張パッケージ「IV-S71J」、IV-S71Jから各種モジュールを省いた基本パッケージ「IV-S70J」の3ラインアップを用意。いずれも画像サンプリング方式は256階調(8ビット/画素)で、Basler製100万画素モノクロ/カラーカメラおよび東芝テリー製の30万画素モノクロ/200万画素モノクロカメラに接続することが可能であることが確認されている。同社では、今後、接続可能なカメラの種類を増やしていく予定としている。
価格はIV-S70Jが5万円(税別)、IV-S71Jが7万円(同)、IV-S72Jが10万円(同)としているが、検証用のお試し版フリーソフト「IV-S72JF」も2016年4月に配布される予定(初回配布は2016年9月30日までの使用期間限定版となる予定)だという。