Sambaチームは3月22日(ドイツ時間)、Samba安定版の最新版となる「Samba 4.4.0」の公開を伝えた。Samba 4.4.0は4.4系の初の安定版リリースとされている。いくつかの新機能や実験的な機能の導入が行われる予定だ。
「Samba 4.4.0」の主な新機能や変更点は次のとおり。
- SMB2/3クライアントから送られるフラッシュリクエストを非同期に処理するように変更(これまでのようにフラッシュリクエストによってほかのリクエストがブロックされることがなくなった)
- smbdから--with-aio-supportオプションを削除
- samba-toolの各種機能追加
- セッションなどのサイン状況/暗号状況を表示するようにsmbstatusを拡張
- username%passwordの指定で利用できるようにsmbgetに-Uオプションを追加(-uおよび-pオプションは廃止)
- SMB3マルチチャンネル機能の追加(実験段階)
SambaチームはWindowsとSambaに脆弱性「Badlock Bug」を発見したとしており、4月12日に脆弱性の詳細を公開するとともにセキュリティパッチの提供を開始するとしている。SambaチームはWindows ServerやSambaサーバの管理者に対し、4月12日にセキュリティパッチを提供開始した後にアップデートを実施することを推奨している。