日立ソリューションズ東日本は3月25日、卸売・小売業者向けに、需要動向から推奨発注数量を算出、PSI動向を可視化し問題商品をいち早く抽出するPSI(仕入・販売・在庫)計画支援ソフトウェア発注計画支援ソリューション「SynCAS(シンキャス)」の最新バージョン「SynCAS 3.0」を発表した。5月初旬の発売を予定している。
SynCASは、需要予測・予算・過去の実績などのデータから、商品別に販売計画および発注計画の作成・調整が可能なPSI計画支援ソフトウェア。
今回、顧客からの要望に応え、扱う商品数が多いため発注作業の効率化が求められ、機会損失を防ぐため常に一定量の在庫が必要な「卸売・小売業者向け」に焦点を絞り、システムを改良。過去の同業種での発注計画システム開発ノウハウも活かし、過去の販売実績や販売予測から、適正な在庫基準値・推奨発注数量を自動で算出できるようになった。
さらに、「需要予測支援システム ForecastPRO」と「在庫可視化・PSI調整支援システム SynCAS PSI Visualizer」と連携。需要動向と在庫のバランスを可視化することで、PSI管理をより直感的に行えるようにしている。
以前は割り出された発注数量から、発注担当者が経験や勘を頼りに手動で調整内容をシステムに打ち込み、PSIを管理する必要があったという。しかし、本システムでは販売実績や販売予測をもとに適正な発注内容が自動で表示される。また、表形式での表示であったデータがグラフ形式へ可視化されることで、在庫状況の把握も容易になった。本ソフトウェアの導入により、経験や勘に頼らずともベストな選択が可能になるため、業務工数削減や在庫削減の効果が期待できる。