Googleは24日(現地時間)、オープンソースの機械学習システムTensorFlowをクラウドの形で利用できるCloud Machine Learningをアルファ版としてリリースしたことを同社オフィシャルブログで発表した。
Cloud Machine Learningでは、TnsorFlowをベースにした機械学習モデルを個々にカスタマイズした形で利用できるようになり、アプリケーションと連携させるなど、ディープラーニングを用いた研究やビジネスなど応用の幅が広がる。また、Google Cloud Translator API、Google Cloud Vision APIなどに加え、Google Cloud Speech APIも利用できるようになり、機械学習で正確性を高めながら、音声からテキストへと変換するAPIとして、アプリケーションに組み込んで利用できるようになる。
発表は、Google Cloud Platformのグローバルユーザーカンファレンス「GCPNEXT16」で行われたもので、公式ブログで紹介されている。
Google Research Blogでは、Google ResearchのSoftware EngineerであるSlaven Bilac氏が"Machine Learning in the Cloud,with TensorFlow"と題して投稿している。
Googleでは、研究者(researcher)が、プロダクトチームと非常に緊密にコラボレートしている。speech recognition in the Google app、search in Google Photos、Smart Reply feature Inbox by Gmailなど数々のサービスを向上させるためにオープンソースのTensorFlowを使った機械学習を取り入れている。機械学習は、いろんなサイズで行うことができる。ちょっとしたタスクであれば、使い慣れたローカル環境のデスクトップで動かすことも可能である一方、大規模なアプリケーションであれば、その規模とともに信頼性のあるクラウド環境での利用が必要になることを強調している。