島津製作所は3月22日、自動車部品や駆動部の耐久試験を省電力で行える電動サーボ加振機「NJ-SERVO」を発売すると発表した。

同製品はサンプルに数万回単位で繰り返し力を加えて耐久性を評価するためのサーボアクチュエータ。電動モータを駆動源としているため、油圧式で必須だった作動油の定期交換やバルブの定期交換が不要であるほか、同等仕様の同社油圧式加振機との比較では、電力消費量を最大75%削減して試験を行える場合もあるという。

また、同社独自のフルデジタル制御技術により、試験体に与える力を正確に制御し、設定した試験条件を極めて忠実に再現することが可能。制御用コントローラのインターフェースには、タッチパネルディスプレイやダイヤルを採用しており、直感的な操作を実現した。さらに、最小構成が本体・サーボアンプ・制御用コントローラのみで、油圧源が不要であるため、設置・取り付けの自由度が向上したとしている。

価格(税別)は試験力±5kNモデルが1550万円、試験力±10kNモデルが1740万円となっている。

電動サーボ加振機「NJ-SERVO」