ドイツのハノーバーで開催されているCeBITは、世界最大級の情報・通信・デジタル機器の見本市として毎年多くのIT企業が軒を並べる。CeBIT 2016(現地時間3月14日から18日の開催)でのテーマは「d!conomy: join-create-succeed」。デジタル変革の力で社会や企業を輝かしい成功へと導く使命を掲げている。オフィシャルページでは、各社のプロダクトやサービス、キーマン達の講演の様子がテキストや動画でも用意されている。
講演者の一人でもあるIntelのThomas Garrison氏はキーノートでの準備に忙しい最中にオフィシャルブログに投稿している。ヨーロッパでは1年前から職場変革の動きが本格化してきたが、より生産的に、より効率的に、より協調的に、よりセキュアにという命題はなかなか達成できていないように思うと切り出す。
一体、水車や糸車や蒸気機関はなぜ、浸透したのだろうか?それは人々がより生産的になることを助けるモノだったからだ。水車は紙の生産に、糸車は着物の生産に、蒸気エンジンは巨大な汽車や機械を動かしてきたのだ。と人類史における生産性の歩みを振り返る。その上で、今日でも「生産性」は大きな課題となっていることには変わりは無いと最新のPC環境がいかに進化しているのかについて言及している。
一日の限られた時間の中では、ノートPCの起動時間やパスワードを変えたり、プロジェクタに接続するような些細な時間すらも積み重なると、他の要求に応じられなくなる。これらを解決するには、テクノロジーの力が欠かせない。数秒での起動、3倍には伸びているバッテリー消費寿命と実際に5年前のPC環境とでは比較にならないほどの環境の差を生んでいることをThomas Garrison氏は強調している。
また、同社のテクノロジーIntel Wirelsee Docking。プラグインやコード無しでモニターやマウス、キーボードを素早くセキュアな接続を実現する。自身の環境を思い起こせばイメージしやすいが、デスク周りでの余分なコードはマウスの操作やキーボードのベストポジションを阻害してしまう。
たしかに、PCの世界は技術の進化が速く、オフィスの生産性に確実に寄与するテクノロジーが、気付かれずに埋もれてしまうことも多い。ブログではほかにも、「効率性(efficiency)」、「協力(collaboration)」、「安全性(security)」とCeBITのテーマにも掛けて、ビジネスに役立つ最新のPC環境を紹介している。