ラピスセミコンダクタ(ラピス)は3月18日、14直列セル、最大80Vに対応したリチウムイオン電池二次保護LSI「ML5232」を開発したと発表した。
二次保護LSIは、リチウムイオン電池監視システムに搭載される電池監視LSI側のシステムが不具合により機能しなくなった場合に、リチウムイオン電池の事故を防ぐ機能を果たす。
ML5232は最大14直列セルまでの検出が可能で、従来の4直列対応の二次保護LSIと比較し、部品点数の大幅に削減と、回路の簡略化を実現する。これまではリチウムイオン電池の二次保護を実現するために、複数の二次保護LSIとその周辺回路が必要だったが、それらを「ML5232」1 個で置き換えることが可能となる。さらに過充電検出時にヒューズを切断すると同時に、充電制御用MOSFETもオフにすることができる2種類の保護信号を搭載しているため、システムの高信頼化も図ることができる。
同製品は現在サンプル出荷中で、サンプル価格は700円(税別)。量産出荷は2016年9月を予定している。