エフセキュアはこのほど、Linuxサーバで稼働するゲートウェイ型アンチウイルスソフトウェアの最新版「エフセキュア アンチウイルスLinuxゲートウェイ Ver.5.30」の提供を開始した。提供形態はソフトウェア、仮想アプライアンスの2種類のパッケージがあり、仮想アプライアンス(VMWare vSphereハイパーバイザに対応)が3月末を予定している。価格は、年間ライセンスで25ユーザーが9万円(税別)、100ユーザーが22万円(同)、1万ユーザー以上が400万円(同)~。
最新版では、独自のクラウド型のデータベース「セキュリティクラウド」をすべてのプロトコルで利用可能にし、ファイルレピュテーションによりウイルス検知性能を向上させ、新しい脅威への対応を強化。また、Webコンテンツへのアクセスを制御する「URLフィルタリング機能」を追加した。
セキュリティクラウドは従来のパターンファイルによる検出に加え、ファイルのダウンロード時やメールの添付ファイルの検査時にデータベースに照合することで、最新の不正プログラムに対して、リアルタイムで更新される情報を元に検出を行うことができる。
また、ファイルレピュテーションが追加されたことで、ウイルス検知能力を大幅に向上するとともに、ホワイトリスト情報も有しているため誤検出の低減も図れる。さらに、URLフィルタリング機能はWebコンテンツへのアクセスを制御することで、セキュリティ強化、生産性向上、ネットワーク帯域の浪費を抑制する。
そのほか、ゲートウェイレイヤーにより、メール送受信(SMTP、POP3)、Webブラウジング(HTTP)およびファイル転送(FTP)などのトラフィックに対し、データの入出時におけるウイルス侵入をリアルタイムに検出、駆除。加えて、外部からのウイルス侵入だけでなく、内部からの流出ウイルスもブロックするという。