米アナログ・デバイセズ(ADI)は3月17日、低ドロップアウト・レギュレータ(LDO)の新製品「ADP176x」および「ADP715x」を発表した。

同製品シリーズは、無線基地局、有線通信、産業用計測器、高性能オーディオ、医療機器などへの搭載を念頭に設計されており、特にデータ・レートが高く、ノイズに敏感な精密アナログ/RFアプリケーションで、クリーンな電源レールや高速な過渡応答を実現し、高い電源電圧変動除去比(PSRR)を発揮するとしている。

ADP176xシリーズの最大出力電流は3Aで、0.5V~1.5Vの出力電圧範囲で動作する。この低電圧出力の動作により、多くの最新アプリケーションの高電流コア・レール要件に対応可能だとしている。

また、ADP715xシリーズは1.2V~3.3Vの出力電圧範囲をサポート、10 Hz~100kHzで1.6 µVrmsというノイズ性能を有するほか、この2 µVrms未満(100 Hz~100 kHz)という低いノイズ性能でのLDO出力電流範囲を、最大2Aにまで拡大している。

同製品シリーズは現在サンプル出荷中で、2016年4月の量産出荷を予定している。