三菱重工業とNTTは3月17日、重要なインフラ(社会基盤)の制御システムなどに適用するサイバー・セキュリティ技術の共同研究を行うことで合意し、契約を締結したと発表した。

今後、両社は発電設備などの幅広い分野を対象に、セキュリティ確保に向けた有効性の実証に取り組んでいく。

三菱重工は、これまでの両社による研究成果の開発・実証拠点として「サイバーラボ」を東京都内に開設。同施設は、国内のセキュリティ企業であるFFRIの製品なども活用している。

同施設では、NTTが研究開発を進めてきたセキュリティ・エンジンをベースに、既存の対策では検知が困難な未知の攻撃をリアルタイムに検知する技術、重要なインフラの運転を止めずに対策を実行する技術など、最新のセキュリティ技術を共同で開発するほか、各製品を模擬したモデルを使って効果を実証する。

両社は、三菱重工が防衛・宇宙分野で培った高い信頼性・安全性を獲得した制御技術と、NTTの最先端セキュリティ技術を組み合わせることに取り組んでいくことDe、制御システムに最適な技術を追求していく。