テーブリアンは3月16日、スマートフォンのブラウザ上で動作するHTML5アプリが作れる、クラウド上のCMS(コンテンツマネジメントシステム)の新サービス「シングルパッカー」の提供を開始すると発表した。

シングルパッカーで作成したHTML5アプリのデータ構成

スマートフォン用のWebサイトでは、ハイパーリンクによってページを開く度に表示が消えて、新たな読み込みが必要なため、ネイティブアプリと比べて滑らかな操作が実現できないという課題がある。

同社は、この課題を解決する技術としてSPA(シングルページ・アプリケーション)を採用。新サービスは、SPAの作成に特化したCMSサービスで、アプリ内の各ページには表示がリフレッシュされるハイパーリンクは無く、滑らかな操作を実現している。

シングルパッカーで作成したアプリは、コンパクトにまとめたテキスト中心のデータをブラウザに1度にロードし、ブラウザの1ページ上に全ページを展開することで、ブラウザ閲覧時のページめくりメニュー、目次による特定ページへの移動が瞬時に行える。これにより、Webサイトの弱点であるページ読み込みのたびにリフレッシュされて読み込み待ちに時間がかかる課題が解決され、専用アプリのようなユーザービリティを提供できるようになるという。

シングルパッカーで作成したアプリの一例

メニューと目次は最大4階層まで作成できるほか、数十ある表示要素を上から並べてゆくだけでページを作成でき、編集途中でも作成したアプリはその場でURLをスマートフォンに送付することで実機で確認できる。

アプリのQRコードを生成するサービスでは、アプリトップ以外にアプリ内の各ページにダイレクトにアクセスできるQRコードも発行される。商品、書籍、パンフ、店頭、街中のスポットなどに貼ることで、インストール不要のHTML5アプリを手軽に配布できる。

アプリデータはCSVファイルに出力することができ、このファイルをダウンロードし、ローカルの表計算ソフト等でデータの編集、アップロードするだけでアプリを生成できる。

利用料金は、作成するアプリ数、アプリごとの作成可能ページ数に応じて変動し、1アカウント当たり月額4860円~3万7800円(税込)までの料金体系で提供される。広告が表示される無料アカウントも利用可能。